川崎市の特殊清掃|費用相場・業者の選び方・住宅事情による注意点を解説
川崎市で孤独死や事故などが発生し、室内に体液や腐敗臭、害虫が残っている場合は、通常の清掃だけでは十分に対応できないことがあります。
川崎市には約155万人、約78万世帯が暮らしています。市内には分譲マンションが約3,000件、約17万戸あり、持ち家の約半分を占める主要な住宅形態となっています。川崎市は2026年度も分譲マンションの管理状況調査や高経年マンション対策を進めており、特殊清掃をマンションで行う場合は、室内だけでなく管理会社・管理組合との調整や共用部分の使用条件まで確認することが重要です。
また、川崎市には引っ越しや遺品整理で一時的に大量に出る家庭ごみを対象とした「一時多量ごみ制度」があります。特殊清掃と遺品整理を同時に行う場合は、残置物を誰が収集・運搬するのかまで確認し、市が許可した一時多量ごみ取扱業者を利用する必要があります。
この記事では、川崎市で依頼できる特殊清掃の作業内容や費用相場、業者の選び方、分譲マンションでの管理・搬出条件と一時多量ごみの処理方法、依頼の流れについて解説します。
参照:川崎市「川崎市の世帯数・人口、区別人口動態、区別市外移動人口」
参照:川崎市「令和8年度川崎市分譲マンション管理状況ヒアリング調査の実施について」
参照:川崎市「一時多量ごみ制度」
Contentsこの記事でわかること
- 🧹川崎市で依頼できる特殊清掃の主な作業
- 💰 特殊清掃の費用相場と追加料金の見方
- 🔍 特殊清掃業者を選ぶときの確認ポイント
- 🏢 分譲マンションで確認したい管理・搬出条件
- 📋 問い合わせから作業完了までの流れ
- ⚠️ 依頼前に知っておきたい注意点
川崎市で依頼できる特殊清掃の主な作業

特殊清掃では、孤独死や事故などが発生した室内に残る体液や血液、腐敗臭、害虫などを取り除き、衛生的な状態へ戻すための作業を行います。必要な作業は現場の汚染範囲や発見までの期間によって異なり、状況によっては床や壁の撤去、遺品整理まで必要になることがあります。
主な作業は以下のとおりです。
| 作業内容 | 主な対応 |
|---|---|
| 汚染物の除去 | 体液・血液・腐敗物などを除去 |
| 消毒・除菌 | 汚染箇所や周辺を薬剤で処理 |
| 消臭・脱臭 | 死臭・腐敗臭の原因を除去 |
| 害虫駆除 | ウジ・ハエなどを駆除 |
| 建材の撤去 | 汚染された床・壁などを撤去 |
| 遺品整理 | 家具・家電・生活用品などを整理 |
体液・血液などの汚染物を除去する
孤独死や事故の現場では、床や寝具、家具などに体液や血液が付着している場合があります。特殊清掃では、周囲へ汚染を広げないよう適切に処理しながら、汚染箇所の清掃を行います。
特に発見まで時間が経過している場合は、体液がフローリングの隙間や床下まで浸透していることもあります。表面清掃だけで取り除けない場合は、汚染された建材の撤去が必要です。
室内を消毒・除菌する
汚染物を除去した後は、現場の状態に応じて消毒・除菌を行います。見た目では汚れていない場所にも汚染が広がっている可能性があるため、清掃だけで作業を終わらせず、衛生面を考慮した処置を行うことが重要です。
死臭・腐敗臭を消臭・脱臭する
遺体の発見が遅れた現場では、強い死臭や腐敗臭が室内に残ることがあります。臭いが床や壁、家具などに染み込んでいる場合、換気や一般的な消臭剤だけでは十分に取り除けません。
特殊清掃では、臭いの原因となっている汚染物を除去したうえで、専用の薬剤や機材を使用して消臭・脱臭を行います。
ウジ・ハエなどの害虫を駆除する
遺体の発見まで時間が経過すると、ウジやハエなどの害虫が発生する場合があります。害虫は室内だけでなく周囲へ移動する可能性もあるため、汚染物の除去とあわせて駆除や発生源の処理を行います。
汚染された床や壁を撤去する
体液や腐敗臭が床材・壁材の内部まで浸透している場合は、清掃や消臭だけでは改善できないことがあります。その場合は、汚染されたフローリングやクロス、下地材などを撤去します。
汚染の範囲によっては、特殊清掃後に床や壁を復旧する原状回復工事まで必要になるケースもあります。
遺品整理・残置物撤去を行う
特殊清掃業者によっては、室内に残された家具・家電・生活用品などの整理や撤去にも対応しています。
特殊清掃と遺品整理を別々の業者へ依頼すると、現場確認や日程調整を複数回行う必要があります。そのため、遺品整理や残置物撤去まで対応できる業者を選ぶと、作業をまとめて進めやすくなります。
川崎市の特殊清掃にかかる費用相場

特殊清掃の費用は、部屋の広さだけでなく、汚染の範囲や遺体の発見までの日数、必要な作業内容によって大きく変わります。軽度の清掃で済む現場と、床下まで体液が浸透している現場では、必要な作業量や使用する薬剤・機材が異なるためです。
そのため、料金表だけで業者を決めず、現地調査を受けたうえで見積もりを比較することが重要です。
特殊清掃の基本的な費用目安
特殊清掃では、汚染物の除去や消毒、消臭、害虫駆除など、必要な作業ごとに料金が設定される場合があります。
| 作業内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 汚染物の除去 | 3万円〜 |
| 消毒・除菌 | 1万円〜 |
| 消臭・脱臭 | 3万円〜 |
| 害虫駆除 | 1万円〜 |
| 床・壁などの撤去 | 現場状況により変動 |
実際には複数の作業を組み合わせるケースが多いため、総額は現場ごとに異なります。遺品整理や残置物撤去、原状回復工事まで依頼する場合は、その費用も追加されます。
特殊清掃の費用が高くなる主な要因
費用を大きく左右するのは、汚染の深さと作業範囲です。
特に、遺体の発見まで時間がかかり、体液がフローリングの下や壁の下地まで浸透している場合は、表面清掃だけでは対応できません。床材の解体や下地処理などが必要になるため、費用も高くなります。
また、死臭が広範囲に付着している場合や、ウジ・ハエなどが大量に発生している場合、室内に家具や生活用品が多く残っている場合も作業量が増えます。
見積もりで確認しておきたい追加料金
特殊清掃を依頼するときは、見積書の総額だけでなく、どの作業まで料金に含まれているかを確認しましょう。
たとえば、消臭作業や害虫駆除、家具の搬出、廃棄物処理、床材の撤去などが別料金になっている場合があります。また、作業開始後に追加費用が発生する条件についても事前に確認しておくことが大切です。
複数の業者から見積もりを取り、料金だけでなく作業内容や追加料金の条件まで比較すると、依頼後のトラブルを防ぎやすくなります。
川崎市で特殊清掃業者を選ぶポイント

特殊清掃は、体液や腐敗臭、害虫など通常の清掃では対応しにくい問題を扱うため、業者によって作業品質に差が出やすい分野です。料金の安さだけで決めるのではなく、施工実績や対応できる作業範囲、見積もり内容などを確認して選ぶことが大切です。
特殊清掃の施工実績を確認する
孤独死や事故現場など、特殊清掃の施工実績がある業者を選びましょう。
公式サイトの施工事例を見ると、どの程度の汚染や臭いに対応してきたか判断しやすくなります。
見積もりの内訳が明確か確認する
「特殊清掃一式」だけではなく、
- 汚染除去
- 消毒
- 消臭
- 害虫駆除
- 撤去作業
など、何にいくらかかるか分かる見積もりが理想です。
消臭・害虫駆除まで対応できるか確認する
孤独死現場では、清掃だけで終わらないケースもあります。
死臭や害虫までまとめて対応できる業者なら、別の専門業者を探す手間を減らせます。
遺品整理や原状回復にも対応できるか確認する
特殊清掃後に遺品整理や床・壁の修繕が必要になる場合があります。
一括対応できる業者なら、現地確認や日程調整を何度も行う必要がありません。
追加料金が発生する条件を確認する
契約前に、
「どのような場合に追加料金が発生するのか」
を確認しておきましょう。
作業開始後に汚染が広範囲まで及んでいると判明することもあるため、追加作業時の説明方法まで確認しておくと安心です。
川崎市で依頼できる特殊清掃業者を具体的に比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。

川崎市の分譲マンションで特殊清掃を依頼するときの管理・搬出と一時多量ごみの注意点

川崎市では、分譲マンションが約3,000件、約17万戸あり、市民の主要な居住形態となっています。2026年度には建築後ある程度の年数が経過したマンションを対象とする管理状況ヒアリング調査を実施し、9月には市内すべての分譲マンション管理組合を対象としたアンケート調査も開始しています。
また、2026年5月には川崎市住宅政策審議会が、高経年マンションについて管理適正化と再生促進を一体的に進める必要があると答申しています。特殊清掃が必要になることと築年数には直接の因果関係はありませんが、マンションで作業する場合は、専有部分だけでなく共用部分の使用方法や管理主体との調整が重要です。
作業前に管理会社・管理組合へ確認する
特殊清掃では、清掃機材の搬入だけでなく、寝具、家具、家電、生活用品、汚染された床材などを搬出する場合があります。
そのため作業前に、
管理会社への事前連絡
管理組合への作業届
作業可能な時間帯
共用廊下やエレベーターの養生
搬出に使える出入口
を確認しておきましょう。
同じ川崎市内でもマンションごとに管理規約や使用細則は異なるため、別の物件で可能だった方法をそのまま使えるとは限りません。
共用廊下やエレベーターへ汚染を広げない
孤独死などの現場では、寝具や衣類、床材などに体液や腐敗液が付着している場合があります。
こうした物を適切に梱包せず搬出すると、共用廊下やエレベーターへ臭気や汚れを広げるおそれがあります。
業者を選ぶ際は、
汚染物を室内で梱包するか
臭気が漏れにくい方法で搬出するか
共用部分を養生するか
搬出後に共用部分を確認するか
まで聞いておきましょう。
マンション内での特殊清掃経験があり、共用部分への配慮まで説明できる業者を選ぶと安心です。
作業車両の停車場所と搬出距離を確認する
マンションに駐車場があっても、特殊清掃業者の車両を自由に停められるとは限りません。
現地見積もりでは、
作業車両をどこへ停めるか
敷地内への車両申請が必要か
玄関から車両までの距離
台車を使えるか
階段搬出が必要か
まで確認してもらいましょう。
搬出距離が長い場合や階段作業が多い場合は、作業時間や人員、料金が変わる可能性があります。
遺品整理で大量のごみが出る場合は一時多量ごみ制度を確認する
川崎市では、引っ越しや遺品整理などによって一時的に大量に出る家庭ごみを「一時多量ごみ」として扱っています。
制度を利用する場合は、市が許可した一時多量ごみ取扱業者を選び、地域を所管する生活環境事業所へ申込書を提出したうえで、分別したごみを許可業者へ引き渡します。費用は、ごみの量や屋内からの搬出の有無などによって異なります。
特殊清掃と遺品整理をまとめて依頼するときは、「残置物処分一式」とだけ確認するのではなく、川崎市の一時多量ごみ制度を利用して処理するのかまで確認しましょう。
特殊清掃業者が家庭ごみを自由に運べるわけではない
川崎市は、遺品整理で出る粗大ごみなどの不用品を収集・運搬する場合についても、一般廃棄物収集運搬業の許可が必要と明記しています。無許可で収集・運搬することは認められていません。
さらに、一時多量ごみについては通常の一般廃棄物収集運搬業許可とは別に、その取扱いについて許可された業者を利用する必要があります。川崎市は2026年7月時点の許可業者一覧を公開しており、一覧にない業者へ依頼しないよう案内しています。
見積もりでは、
特殊清掃を担当する事業者
遺品を仕分けする事業者
一時多量ごみを収集・運搬する許可業者
を確認しておきましょう。
特殊清掃会社自身が許可を持っていない場合でも、適切な許可業者と連携していれば対応できます。
高経年マンションでは既存劣化と特殊清掃を分ける
川崎市は2026年5月の住宅政策審議会答申で、築40年以上を中心とした高経年マンションへの対策強化を提言しています。
築年数が経過したマンションでは、特殊清掃とは関係なく、内装や設備などに既存の劣化が見つかることがあります。
見積もりでは、
体液・腐敗液の除去
消臭・除菌
害虫対策
汚染建材の撤去
残置物撤去
既存設備・内装の修繕
を分けてもらいましょう。
孤独死などによって必要になった作業と、以前からの経年劣化への修繕を分けることで、費用の内訳を判断しやすくなります。
参照:川崎市「マンション管理支援」
参照:川崎市「一時多量ごみ制度」
川崎市で特殊清掃を依頼する流れ

特殊清掃を依頼するときは、問い合わせ後すぐに作業へ進むのではなく、現地調査や見積もりを経て作業内容を確認するのが一般的です。現場によって汚染範囲や必要な処置が異なるため、料金だけでなく、どこまで対応してもらえるのかを確認しながら進めましょう。
STEP1 業者へ問い合わせる
↓
STEP2 現地調査を受ける
↓
STEP3 見積もり・作業内容を確認する
↓
STEP4 特殊清掃を実施する
↓
STEP5 作業後の状態を確認する
業者へ問い合わせる
住所や間取り、発見までのおおよその期間、臭いや害虫の有無などを伝えます。
分からない項目は無理に確認せず、把握している範囲で問題ありません。
現地調査と見積もりを受ける
業者が現場を確認し、汚染範囲や臭いの状態から必要な作業を判断します。
写真だけでは床下への浸透などを確認できないため、現地調査を受けるのが基本です。
作業内容と料金を確認する
契約前に、作業内容・料金・追加費用の条件を確認します。
特に消臭や害虫駆除、残置物撤去などが見積もりに含まれているか確認しましょう。
特殊清掃を実施する
汚染物の除去、消毒、害虫駆除、消臭などを現場の状態に合わせて行います。
床下まで汚染している場合は、建材を撤去することもあります。
作業完了後の状態を確認する
最後に、汚染箇所や臭いの状態を確認します。
必要に応じて、遺品整理や原状回復工事へ進みます。
川崎市で特殊清掃が必要になったときの注意点

特殊清掃が必要な現場では、見た目以上に汚染や臭いが広がっていることがあります。特に孤独死などで発見まで時間が経過している場合は、むやみに室内へ入ったり、家具や遺品を動かしたりすると、汚染を広げる原因になることがあります。安全面とその後の対応を考え、まずは現場の状況を確認してから行動することが大切です。
現場へ不用意に入らない
孤独死や事故が発生した室内では、体液や腐敗物、害虫などが残っている場合があります。
強い臭いがあるからといってすぐに窓を開けたり、素手で室内の物に触れたりすると、汚染物に接触する可能性があります。現場の状態が分からない場合は、必要以上に立ち入らず、特殊清掃業者へ相談しましょう。
遺品や家具を勝手に動かさない
室内に残っている家具や遺品には、体液や臭いが付着していることがあります。
汚染された物を別の部屋や建物の外へ移動すると、臭いや汚れを広げてしまう可能性があります。また、遺品のなかには相続に関係する書類や貴重品が含まれていることもあるため、処分する前に確認が必要です。
賃貸物件では管理会社や大家へ連絡する
賃貸住宅で特殊清掃が必要になった場合は、作業を始める前に管理会社や大家へ連絡しましょう。
床材や壁材の撤去、設備の交換などを勝手に進めると、原状回復の範囲や費用負担をめぐってトラブルになる可能性があります。特殊清掃や修繕の範囲について、事前に確認しておくことが大切です。
保険が利用できるか確認する
特殊清掃や原状回復の費用について、加入している火災保険などの補償対象になる場合があります。
ただし、契約内容や事故の状況によって補償の可否は異なります。作業を依頼する前に保険証券や契約内容を確認し、必要に応じて保険会社へ問い合わせましょう。
よくある質問
まとめ
川崎市で孤独死や事故などが発生し、体液や腐敗臭、害虫などが残っている場合は、通常の清掃では対応できないことがあります。
特殊清掃を依頼するときは、料金だけでなく、施工実績や消臭・害虫駆除への対応、追加料金の条件まで確認することが大切です。汚染は時間の経過とともに広がる場合があるため、現場へ不用意に立ち入らず、早めに専門業者へ相談しましょう。
川崎市で特殊清掃業者を比較したい方は、川崎市でおすすめの特殊清掃業者もあわせてご覧ください。
特殊清掃でお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。


